半月の道標

 太正十四年九月、帝国華撃団・月組に陸軍の女性将校が配属された。
 彼女の名は坂東好(ばんどう・よしみ)。陸軍士官学校を卒業したばかりの騎兵少尉である。
 騎兵とは名ばかりの閑職でくすぶっていた彼女が、帝国華撃団で学んだこととは……!?


本編

序章
宇都宮の騎兵聯隊に所属する坂東好少尉は、陸軍省の三隅大佐に呼び出されて帝国華撃団・月組への転属を命じられる。窓際少尉の彼女に目を付けた、三隅の思惑とは……?

第一章
宇都宮の騎兵聯隊から帝撃に転属となった好。閑職にくすぶる身にさえ、帝国華撃団という組織はカルチャーショックの連続だった。

第二章
大神と織姫の確執に、好は心を揺さぶられる。その正体をつかめずもやもやしているところに、絶望的な戦いの予感が迫ってくる。そんな中、好は負傷者救助のため花組の戦場に赴く。

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帝国華撃団月組