大帝国劇場(銀座支部)
ご存じ帝劇。ここに所属する月組隊員は諜報活動にはあまり携わらず、もっぱら建物の警備に当たる。
・坂東好(ばんどう・よしみ) 19歳
本作の主人公。
茨城県出身の陸軍騎兵少尉で、丘菊之丞とは陸軍士官学校の同期。馬術で優秀な成績を残す。少尉任官直後、宇都宮の騎兵第18連隊から出向の形で月組に入隊。
坂東武神流兵法第22代宗家で、現在皆伝。剣術と槍術を得意とするが、射撃が苦手。
大帝国劇場では事務局に所属し、写真関係や外回りの仕事を主に担当。
身長155cm、体重50kg。メリハリのある体型で、茶色のベリーショートヘアー。【第1章】
・斉藤泰生(さいとう・やすお) 33歳
月組銀座支部を預かる、副隊長の一人。築地警察署の元刑事で、川岡刑事の先輩に当たる。
大帝国劇場では衣装係をしている。花組の戦闘服も彼のデザイン。
身長170cm、体重58kg。粋な着物姿に角刈り頭、柔らかなのにどこか凄みのある物腰は、任侠の男を彷彿とさせる。【第1章】
・小見正廉(おみ・まさかど) 30歳
元雪組隊員。太正13年1月の帝劇防衛戦において降魔の体液を浴び、左半身を焼かれて重傷を負う。その後、月組に転属。大正14年1月から銀座支部。
大帝国劇場では、小道具係の頭を務める。
身長180cm、体重69kg。痩せこけた青白い顔に荒んだ三白眼、左目の下に血涙のような痣がある。火傷の跡を隠すため常に長袖の服を着、左手には黒の皮手袋をはめている。【第2章】
都芸能出版社(神田本部)
月組の本部で、加山は現場に出ない限りここにいることが多い。
六階建てのビルで、一階のニコニコランドリーも含めてすべて月組の建物。
・鈴木レイ(すずき・れい) 26歳
月組参謀長。隊員が収集した情報を分析し、隊長に助言などを行う。
帝都芸能出版社副社長。
身長168cm、体重53kg。起伏に乏しい薄い体つき。全体的に色素が薄い。白い肌、亜麻色のひっつめ髪、金茶色の瞳に縁なしのメガネをかけている。服装は、オレンジ色のかっちりしたスーツが多い。【第1章】
・クラレンス・伊藤(くられんす・いとう)21歳
欧州星組「天王星(ウラヌス)」の元隊員。霊的感知力がずば抜けて高く、物体に蓄積された記憶や思念を読みとることができる。織姫・レニとともにイギリスから来日。
帝都芸能出版社「月刊帝都芸能」編集長。
身長180cm、体重70kg。肩の下まである黒髪を、緑色の組紐で一つに束ねている。日英ハーフで、彫りの深い顔立ちに、明るい灰色の瞳。【第1章】
・榊凛(さかき・りん) 19歳
太正14年6月入隊の、新人隊員。霊力・妖力に強い体勢を持つ。常時、忍び刀などの暗器を携帯している。
帝都芸能出版社「月刊帝都芸能」編集部員。クラレンスのお守り役。
身長170cm、体重不明。野放図にピンピンはねた灰茶色の髪が特徴。【第2章】
花小路家別邸(神楽坂支部)
実際花小路家別邸ではあるが、今は華撃団専用の医療施設として使われている。
・玉川佑菜(たまがわ・ゆうな) 28歳
表向きは、浅草第一病院の内科医。週1回、そちらで診察している。それ以外の日は、帝劇かここに詰めている。
身長154cm、46kg。ふわふわした質感の長い黒髪と、愛らしい顔立ちが特徴。かわいい声や話し方も相まって、年齢よりかなり若く見える。【第1章】
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