−その他−

マリアの愛銃

 マリアの銃のベースとなっているエンフィールドMKIはイギリス製である。なぜ、マリアはロシア生まれにもかかわらず、なぜロシア製の銃を使わないのか。
 もちろん、ロシア生まれだからこそ、ロシア製の工業製品はとても使う気になれないのである。


2001/05/28 米田鷹雄

秘密部隊

 サクラ1・第8話で帝國華撃團は新聞で報道されている。
 これでも秘密部隊なのかという疑問が生じる。
 だが、現実でも、警視庁の対テロ部隊・SAT、海自版SEALSといわれている特殊部隊など、存在は公表されているがその構成・人員・装備が公開されていない部隊いくともある。
 これらと同じように、帝國華撃團も「存在は公表されてるが、詳細は不明」という意味での秘密部隊ということなのだろう。


2001/05/28 米田鷹雄

パリの城壁

 パリで最初の本格的城壁となったのはフィリップ・オーギュストにより1180年から1210年にかけて築かれたものである。これは、一般に、街を防衛するためのものと理解されているが、パリにおいては、パリシィの怨念を封印するという魔術的な意味合いをもっていたことになる。
 この城壁構築以前には、おそらく、城壁によらない呪術的な封印が都市自体にかけられていたのではないだろうか。その方法が都市の拡大に伴い維持することが難しくなり、城壁による封印に方法を変えたと考えることができるだろう。
 その後、街の拡大とともに城壁も拡大していく。

 しかし、火砲の発達により城壁が防御効果を失ったことと都市の発展に城壁が妨げになったことから城壁は取り払われていく。
 何度かに渡った都市改造でも大掛かりだったのが、ナポレオン3時代のセーヌ県知事オスマンによるパリ大改造である。
 これはバロック様式により、都市全体の機能性を重視しながら同時に景観をも重視するもので、パリ全体の4割以上の取り壊すものだったといわれている。今日のパリの姿はこの時につくられたといっていい。
 この時、オスマンは城壁跡に環状にブールヴァールと呼ばれる広幅並木街路を整備することを計画している。サクラ3のラストを考えあわせると、パリの街をつくりなおしながら並木道を整備することで、城壁に変わるパリシィの封印を構築しようとしていたのかもしれない。
 しかし、これは全面的には実現せず、1919年(太正八年)に最後の城壁がとり壊された。ここから怪物たちが目覚めはじめたと考えれば、時代的にも整合性がとれるのである。

2003/09/22 米田鷹雄

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