−歴史−

総理はだれか

 サクラ1で帝都崩壊時、1シーンだけ「総理」が出てきます。
 日本史をひもとくと、大正13年8月にそれまでの首相、加藤友三郎(海軍出身)が病死。関東大震災が起きた9月1日は、まだ次の首相が正式に就任していない空白期にあった。震災直後に山本権兵衛(海軍出身)による内閣が成立しますので、あの総理は、山本権兵衛と見るべきでしょう。

2001/05/28 米田鷹雄

会津若松城天守閣

 轟華絢爛最終幕の最後で、花組が仙台特別公演と称して会津若松城内で特別公演を行った際、会津若松城の天守閣が完全な形で映っています。
 史実では、戊辰戦争で受けた大砲の傷跡が原因で維持不能になって取り壊され、天守閣がない筈である。
 実はこうした現象は他にもある。サクラ1の戦闘ででてくる浅草・雷門だ。
 雷門も江戸末期に焼失し、昭和も戦後まで再建されていなかったのである。
 この二つの事から考えられることは、我々の“歴史”とサクラの“歴史”は以外に早い段階から変わっているのではないかということだ。
 大きな流れ(幕末の一連の流れ、戊辰戦争の流れ、など)は変わっていないが、細部が変わっていると思われる。
 たとえば、戊辰戦争は年代的に南北戦争の直後にあたることから、南北戦争の余剰兵器として人型蒸気が持ちこまれた可能性がある。
 その結果として、戊辰戦争の戦術的局面が異なり、会津若松城天守閣は生き残ったのではないだろうか。

(島崎鉄馬さんの質問を元にさせていただきました)
2001/06/02 米田鷹雄


戻る